5/18 ドラゴンズvsタイガース 試合後 考察
ドラゴンズ 1-2 タイガース
いい当たりが野手の正面をつきアウトになる。これは昔から
打者が不調に陥る前兆なのだと言われている。2試合続けての
1点差負け。僅差のいい試合だったと言えるのかも知れない。
だが私は今日の敗北に、チームとして不調に陥る前兆を感じた。
小笠原は前回同様、ストレートに力は無かったが、変化球は
そこそこ決まり、序盤は上手くかわし続けた。だが、不調の大山、
ロサリオにヒットを打たれ、得点は許さないものの、この3連戦
全体で眠っていて欲しい打者に打たれた事で、嫌な汗が出始める。
1回の京田のショートゴロ、2回のビシエドのピッチャーゴロ、福田の
ショートゴロ、3回の阿部のピッチャーゴロと強い当たりが野手の
正面をつく。ツキの無さに少し嫌な感じがした。だが、そんなマイナス
思考を、その次の打者、大野奨が吹っ飛ばしてくれた。HRだ!
実は先週の巨人戦の時、レフトへ鋭い当たりが2本ほど飛んでいて
そろそろ出そうな予感が有った。しかし、雅の突然の覚醒でお預けに
なっていた。HRのベンチでのお出迎えは、大谷がやられて話題になって
から、各球団がマネしてる「最初は無視するあれ」をやっていた。
確かに、いまいちチームに溶け込めてない印象の大野には悪くない
行為だったかもな~、とも思った。だが、生真面目な選手が多い
ドラゴンズには、少々はしゃぎ過ぎな印象も残った…。
6回表、先頭俊介にヒット、植田に送られ糸井のセカンドゴロでランナーは
3塁へ。福留四球で2死1,3塁の場面。前の打席で目覚めさせてしまった
ロサリオにセンター前タイムリーで同点。続く糸原にもタイムリーを打たれ
逆転されてしまった。
その後、球数少なく好投を続ける高橋を、安打が出ても2死からと
チャンスが拡大出来ず、抑えられてしまう。8回裏、岩瀬が作った2死
満塁のピンチの場面で、こちらも目覚めさせてしまった大山を迎えた。
ここは替わった福谷が完璧な外のスライダーで三振に抑えた。かなり
ハードなピンチだったが、よく抑えた。あの変化球のコントロールが出来る
なら、これからも期待出来そうだ。
8回裏も高橋は続投。右の代打はスイッチの藤井か直倫だが、直倫が
指名された。正直、「無理だろ」と思ったが、左投手を打つお手本の様な
流し打ちで、見事にライト前ヒットを打った。心の中で「スマン直倫…」と
謝った。大島の当たりはボテボテの3塁ゴロでランナーは2塁に進んだ。
そして京田の当たりは強烈だった。「やった!」と思ったが、セカンド糸原が
捕っていた…。このツキの無さに、嫌な予感が増大していく。ランナー3塁で
アルモンテは敬遠だと思ったが、バッテリーの攻めは微妙な感じで3-2
まで行った。それでもアルモンテは落ち着いて見極め四球で歩いた。
そこで高橋は交替、サイドの桑原だ。ビシエドは外のスライダー攻めで
レフトフライだった。少しでも右を意識していたら打てそうな感じだった
のだが…。あの東京ドームでの看板直撃以来、強引な引っ張り専門に
なってしまっているような気がする。9回裏も、ドリスに対して福田、平田、
代打モヤが打ち取られ終了。ゲームセットだ。
サイレントトリートメントに苦言を呈する訳では無い。むしろそんな事が
出来る雰囲気がベンチに有るのは喜びだ。ただ、その雰囲気を維持する
為には勝たなくては…。勝ってれば、お立ち台でFA男も胸を張れたはず
なのだ。明日の先発はガルシアだ。「勝ち運」呼び込むこの男に、私が
感じた不調の前兆の予感を、吹き飛ばしてくれるのを期待したい。