5/15 ドラゴンズｖｓカープ 試合後 考察
◎ドラゴンズ 10－4 カープ
1回裏、大島がヒットで出塁、ここで悩める男が逆球で内角に来た
カットボールを引っ張ると今季一度も見たことが無い打球がライト
スタンドに飛び込んだ！京田だ！！
2月の北谷キャンプで彼を見た時、打球の飛距離も速さもアップ
していると感じ、この男には2年目のジンクスなど無縁の話だな
と確信した。このまま行けばどこまで伸びるのか？凄くワクワク
した。だが、ここまでとても苦しんでいる。2番起用を聞かされ
かなり嫌な予感が走った。四球が少なく、積極的に打っていく
タイプなのに…。だが同時に、京田ならもしかしたらこなせるのか？
とも思った。ヒーローインタビューの彼は、まだまだ今の自分に
満足感を得られてはいないようだった。
第2打席は先頭で四球を選び盗塁、アルモンテの2ＨＲを呼び込んだ。
さらに福田のＨＲでこれで5点差となった。だが、4回表、2死後
マルティネスの制球が甘くなったところを2塁打を連続で打たれ、
さらに会沢に2ＨＲでたちまち2点差となってしまった。
第3打席はヒットで出塁した大島が盗塁した後バントを成功させ
アルモンテの犠飛で、3点差に戻した。一度、カープに行き掛けた
流れを戻したこの１点はとても大きかった。なにしろ、今季、
ドラゴンズは犠飛が全然打ててない…。満塁チャンスを逃すのは
これが原因と言っても過言では無いのだ。
その後の2打席は凡退したし、2打席目の四球はあきらかに
投手の制球が悪くて出ただけで決して「奪った四球」では無い。
でも、今日の京田はヒーローでいいと私は思った。
試合は6回表、続投したマルティネスが四球、二塁打で無死2,3塁を
作ってしまった。打者は松山。ブルペンの映像には岡田が映っていた。
ま…まじか？正直、もっと楽な場面で使うのかと思っていた。
岡田は松山を1塁ゴロ。（この間に１人生還）続く野間を前進守備の
セカンドゴロで生還させず、さらに先程ＨＲの会沢を三振に打ち取った。
これは、完璧な仕事だったと思う。少し震えた…。この男はまだ
戦える。かなり嬉しくなった。
7回表、岩瀬は代打エルドレットに二塁打は打たれたが、田中を三振、
菊池を迎えた所で祖父江投入。正直、球は怪しかったが、この日、
何故か無安打の菊池をファールフライに打ち取った。
2点差のままではまだまだキツい展開だと思ったが、好投手アドゥワから、
7回裏、2死2塁で、雅が3塁打を打ってくれた。何と雅はこの日2安打
3四球で全打席出塁である。前の巨人戦も途中出場で3安打だったから
これで8打席連続出塁である…。ま…まあ、続いてるのは偶然だろうけど
打撃の調子が上がってるのはファールの感じからも判る。これは大野奨も
うかうか出来なくなって来たかも？その後も代打藤井がタイムリーでこの回
2点。ヒロシが8回表を抑え、8回裏にも球が凄く速いという高卒2年目の
長井という投手から2つの押し出しで、さらに2点。
スコアは4－10と６点差がついた9回表のマウンドには、田嶋では無く、
もうひとりの昇格男、福谷が登板した。正直、点差の割りにカウントを
悪くする投球で手放しでは喜べなかった。だが、最後の田中を三振に
打ち取った球は素晴らしかったと思う。まあ、いけそうな印象は受けた。
この日、昇格した、岡田と福谷の加入は、マルティネスが作った回の
途中のピンチでリリーフを投入したり、岩瀬が2死2塁で菊池を迎えた
場面で祖父江を投入出来た事に繋がっているように思った。これまで
先発はその回が終わるまで引っ張り打たれたり、リリーフが打たれ
出してもその回が終わるまでリリーフを投入しないで大量点を取られたり
して来たが、単純に使える枚数が増える事が、こういう継投を可能に
するというのだろうか？もちろん、今日はみなの出番のところで、良い
結果が出たから、上手く繋がっていったとは思うけどね…。今後の
継投にも希望が持てた試合だった事は間違い無いだろう。
さて、ナゴド6連勝へ向けまずは1勝です。明日の先発は柳と岡田だ。
柳は広島には今季初登板だ。正直、楽観視は出来ないだろう。岡田も
好調だ。でも、ブルペンの強化は先発に力を与える。最初から飛ばして
行って欲しい。
